九州北部豪雨視察報告4

九州北部豪雨視察報告

事務局長津谷

福岡県朝倉市杷木/7月16日視察

赤谷川上流に向け、山側の道を徒歩で視察に向かうと、道路は数所寸断されており、昨日までの突貫工事で仮の道ができ、さらに上に。川沿いの家屋も山側の家屋も土砂が一階部分を突き破ってむき出しになっていたり、傾いていたり、押し潰されていたり、地域一帯厚い土砂に埋め尽くされていました。ライフラインの整備はいつになることか、大量の土砂や流木の撤去もままならぬ状態。この日は晴天、とても蒸し暑く、二次災害の恐れがある中、住民の方が家に物を取りに戻っていたり、潰れた家屋の上に呆然と立っていたり、ボランティアの方と自宅から家具や建具などを外に出し、土砂を運び出している住民の姿を目に言葉がありませんでした。この地区は立ち入りが規制されていました。まだ広範囲で山崩れが起きる恐れがある状況下、住民の方が自宅で安心に暮らせるのはいつになるのでしょうか。停電で電力会社が復旧工事。川では自衛隊員らが行方不明者の捜索中。市の職員が飲料水を住民に声をかけながら配って回っており被害の大きさを痛感しました。杷木星丸にある松末小

学校までたどり着くと、校庭は厚い泥で埋め尽くされ、車も埋もれている中、自衛隊員の休憩場所となっていました。校舎の裏手の山が崩れていて30台程車が土砂に埋まっていました。そこに消防団の方がいて当日の状況を話してくれました。

5日午後2時前、赤谷川が氾濫し辺りは停電、バケツをひっくり返したような猛烈な雨の中、コミニティから更に松末小学校に避難するよう呼び掛け児童や住民ら50人ほどここに避難した。高齢者の方が小学校まで車で避難に向かうも濁流に襲われ車から救出し、膝まできている濁流の中を背負って小学校まで避難してきた。小学校の3階から外を見たら、川が氾濫し避難してきた道も破壊され校舎も濁流に呑み込まれ孤立状態になったと認識した。山崩れの音と揺れで更にここも危ないと思った。停電で真っ暗闇の中励まし合いながら一夜を過ごし、6日になって、自衛隊も土砂で道路が埋まっていて小学校までこれないということで、救助のバスの待機場まで徒歩で移動した。行方不明者がいる事も知った。

迅速に小学校まで避難できた人が難を逃れたのだと思った。

小学校から先は道路が寸断されて進めず、前方には孤立した集落が見えていました。ここでも自衛隊員らが川で行方不明者の捜索、重機での復旧作業をしていました。この先上流に進めず引き返えしながら、あまりにも被害の大きさに私たちは何が出来るのか。

九州北部豪雨から1カ月

今月5日で九州北部豪雨から1カ月になりました。福岡県大分県で36人(朝倉市では30人)が亡くなり、朝倉市では5人がなお行方不明のまま。国土交通省によると、がけ崩れなどの土砂災害は278カ所、道路被害は1199カ所、流木の発生量は推定約21万立方メートル(約17万トン)に達した。8月4日現在、住宅の全半壊は両県で計775棟。計268世帯540人が避難所生活(1200人以上が自宅外で暮らす)を余儀無くされています。一日も早い復興を。

皆さんご支援ありがとうございました。